ネットのデマ情報「福島の汚染ごみ受け入れ」信じた市民が川崎市に苦情2千件

東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で被災した福島の「粗大ごみ」受け入れを表明した川崎市に、市民らから苦情の電話が2千件寄せられているとのことですがどういう事なのか調べてみましたが、どうやらこの「粗大ごみ」の事を「放射能汚染したごみ」と過大解釈した人がいて、それがTwitterなどに拡散していったようです。

福島から来た子供が虐められているケースがあるようですが、どうやらまず教育しなければいけないのは『いじめている親』のようです。
東京新聞:避難の子どもに「放射線うつる」 いじめに船橋市教委が指導:社会(TOKYO Web)

 市教委は、避難者の気持ちを考えて言動に注意するよう児童、生徒への適切な指導を求める通達を、市内の小中学校計83校に出した。
 市教委によると、匿名の電話は、福島第1原発事故のあった福島県から避難し船橋市内の公園で遊んでいた小学生のきょうだいが3月中旬、別の子どもたちにいじめられたとの内容だった。
 通達は、指導に当たっては「思いやりを持って接し、温かく迎える」「避難している人の気持ちを考えて言動に注意する」など避難している子どもたちへの配慮を要請。「(放射線に対する)大人の不安が子どもたちに影響を与え、冷静な対応が取れなくなる恐れがある」と保護者と連携した対応の重要性も指摘した。

とはいえ、放射能で汚染されたゴミを移動させるはずがない事が書かれている記事を読んでも、それが理解出来ない人が親になっているのも見かけたので困ったものです。

チェルノブイリ事故を挙げて、「川崎市放射能物質が焼却時の煙と共に飛散する」などというデマを拡散している頭の悪いツィートを流している人もいたようであきれ返ってしまいます。
よっぽどこうしたデマという風説の流布をする人のほうが社会にとって害悪です。
福島ごみ「受け入れるな」 川崎市に市民ら苦情2千件超 - 47NEWS(よんななニュース)

 川崎市阿部孝夫市長が福島県などの被災地を7、8両日に訪れた際、災害廃棄物処理の支援を表明し、川崎市民らから「放射能に汚染されたごみを受け入れるな」などの苦情が2千件以上寄せられていることが13日、市への取材で分かった。担当者は「汚染ごみは運べるはずがない」と説明、対応に追われている。

 川崎市は2007年の新潟県中越沖地震でも、柏崎市の粗大ごみを鉄道輸送で受け入れ、無償で焼却処理した実績がある。今回も阿部市長は福島、宮城、岩手の3県などに支援を申し出たものの、ごみの量が桁違いに多く単独で処理できないため「国主導で支援したい」(処理計画課)と、計画は白紙状態だ。

 ところが8日以降、同課への電話や市長へのメールで「絶対に福島からごみを受け入れるな」「(福島市出身の)市長の売名行為だ。リコールする」などの苦情が殺到。「川崎市民だけの問題ではない」と、埼玉や千葉県、米国からも反対意見が相次いでいるという。

 ネット掲示板2ちゃんねる」やツイッターでも話題に上っており、「小さい子どもがいて不安」といった、女性からの訴えが大半を占めるようだ。担当者は「行政不信に陥っているようだが、これでは復興の妨げになる」と困惑している。

■福島の「粗大ごみ」受け入れを表明した川崎市の関連記事
川崎市、福島から震災の粗大ごみ受け入れ : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 川崎市阿部孝夫市長は7日、福島市内で佐藤雄平福島県知事と会談、東日本大震災で大量発生した木材などの粗大ごみを受け入れるほか、ごみ収集車、消防車などを提供し、復興を支援する考えを伝えた。

 阿部市長は福島市出身。市長によると、被災地の粗大ゴミは、貨物列車で運搬し、川崎市内の処理施設で焼却する。既にJR貨物と調整を進めており、月内にも始まる見通し。復興の過程で必要となる車両は、消防車10台、バス二十数台などを提供する。

 阿部市長は「福島県地震津波原発風評被害の『四重苦』に苦しんでおり、(福島で育った)自分も身を切られる思い。早期復興に役立てれば」と話した。甚大な被害を受けた宮城、岩手の両県についても、「要望があれば対応していく」としている。

川崎市の発表
川崎市 被災地から発生した災害廃棄物の処理について

■デマに惑わされる人々のツィート
川崎市 福島 汚染 ごみ - Google 検索】2011年 › 4月 › 13日 › 6:45

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