法務省「悪霊祓い」と「熊本男女刺殺」の死刑囚2人の死刑執行

法務省は27日に2人の死刑囚に死刑執行したと発表しました。
福島県で「悪霊祓い」と称して信者の男女7人を太鼓のばちでたたくなどし、4人を殺害、2人を死亡させ、別の1人に大けがをさせた江藤幸子死刑囚(65)(殺人や傷害致死などの罪で死刑が確定)
熊本県松橋町の女性宅に押し入り、女性と同居男性を鋭利な刃物で刺して殺害し金品を盗んで強盗殺人などの罪に問われ、1、2審で死刑判決を受けた松田幸則被告(35)
時事ドットコム:2人の死刑執行=「悪霊払い」江藤死刑囚ら−女性で4人目・法務省時事ドットコム:2人の死刑執行=「悪霊払い」江藤死刑囚ら−女性で4人目・法務省

 法務省は27日、福島県で「悪霊払い」と称して信者6人に暴行し、死亡させた江藤幸子死刑囚(65)=仙台拘置所=ら2人の刑を執行したと発表した。女性死刑囚に対する刑執行は15年ぶりで、1950年以降、4人目となる。
 死刑執行は今年3度目で、滝実法相下では8月3日に2人を執行して以来、2度目。民主党政権下では4度目となった。法相は立ち会わなかった。
 法務省によると、他に執行されたのは、熊本県で男女2人を殺害し、現金を奪った松田幸則死刑囚(39)=福岡拘置所=。
 未執行の死刑確定囚は131人となった。
 会見した滝法相は、「(前回執行から)2カ月足らずだが、その前からこの2件も調査してきた。今後も死刑制度については常時検討を続ける」と述べた。(2012/09/27-12:02)

男女に死刑執行…須賀川6人死亡・熊本2人殺害 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)男女に死刑執行…須賀川6人死亡・熊本2人殺害 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 法務省は27日、福島県須賀川市での祈とう師による信者6人死亡事件で死刑が確定した江藤幸子
さちこ
死刑囚(65)ら2人の刑を同日午前、仙台拘置支所と福岡拘置所で執行したと発表した。

 死刑執行は8月3日に2人が執行されて以来で、今年に入って計7人、滝法相が6月に就任してからは2回で計4人が執行されたことになる。死刑確定者はこれで133人から131人になった。

 死刑執行は民主党政権に代わってから減少し、昨年は19年ぶりに執行がゼロだった。しかし今年3月、1年8か月ぶりに執行されてからは、約2〜4か月という短い間隔で執行が続き、同省が死刑執行を粛々と進める姿勢に転換したことが一層鮮明になった。

 死刑が執行されたのは、江藤死刑囚のほか、熊本県宇城市で男女2人を殺害した松田幸則死刑囚(39)。両死刑囚とも再審請求中ではなかったという。女性に対する執行は、1997年に執行された北海道・夕張保険金殺人事件の日高信子・元死刑囚以来で、戦後では4人目。

 江藤死刑囚は94年12月〜95年6月、共同生活していた信者と共謀し、須賀川市の自宅で、男女6人(当時18〜49歳)に対して、悪霊を追い払うための儀式と称して太鼓のばちでたたくなどの暴行を加え、6人はいずれも死亡した。

 殺人、傷害致死罪などに問われ、公判では責任能力の程度が争点となったが、1審は精神鑑定などにより、完全責任能力を認めて死刑を言い渡した。2審も1審判決を支持し、2008年10月に最高裁で確定した。

 松田死刑囚は03年10月、熊本県宇城市の無職木下啓子さん(当時54歳)宅で、木下さんと、同居の元精肉店経営、三浦隆雄さん(同54歳)の胸を包丁で刺して相次いで殺害し、現金約8万円などを奪った。強盗殺人罪などに問われ、1、2審で死刑となり、09年4月に松田死刑囚が上告を取り下げ、確定した。

男女2人死刑「駆け込み執行ではない」…法相 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)男女2人死刑「駆け込み執行ではない」…法相 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 今年8月に行われた死刑執行から2か月弱。27日午前、信者6人死亡事件で死刑が確定した江藤幸子死刑囚(65)ら2人の刑が執行されたことについて、滝法相は「十分に検討して判断した」と語った。

 滝法相はこの日、記者会見で死刑執行の間隔に触れ、「8月の執行以前から調査を進めてきた」として時間をかけて調査した上で執行したと述べた。また、25日の閣議後記者会見で、内閣改造で続投を望まないと表明していることから、法相交代を前提とした「駆け込み執行では」などの質問も出たが、滝法相は「最終判断したのは25日以前だった」と否定した。

 一方、日本弁護士連合会は「死刑廃止について社会的な議論が行われる間の執行停止を求めていたが、要請を無視した連続執行は容認できない」とする山岸憲司会長名の声明を発表した。

死刑:2人に執行 15年ぶりに女性死刑囚にも− 毎日jp(毎日新聞)死刑:2人に執行 15年ぶりに女性死刑囚にも− 毎日jp(毎日新聞)

 法務省は27日、2人の死刑を執行したと発表した。執行されたのは、江藤幸子(65)=仙台拘置支所=と松田幸則(39)=福岡拘置所=の両死刑囚。女性死刑囚の執行は15年ぶりで1950年以降4人目となった。昨年は19年ぶりに年間を通じて執行がなかったが、今年は3、8月に続く3回目(計7人)の執行。滝実法相は8月3日に続き、民主党政権下の法相で初めて2度目の執行命令を出した。

 同省刑事局によると、26日現在の確定死刑囚は133人。今回の執行で131人となった。

 確定判決によると、江藤死刑囚は94〜95年、福島県須賀川市の自宅で「悪霊払い」と称して男女7人を太鼓のばちでたたくなどし、4人を殺害、2人を死亡させ、別の1人に大けがをさせた。殺人や傷害致死などの罪で死刑が確定。江藤死刑囚は祈とう師で7人は信者だった。

 松田死刑囚は03年、熊本県松橋町(現宇城市)の知人女性(当時54歳)宅で女性と同居男性(同)を刺殺して現金や高級時計を奪った。

 死刑確定から執行までの期間は江藤死刑囚が約4年、松田死刑囚が約3年6カ月。

 民主党政権下では滝法相以外に、初の法相だった千葉景子氏が10年7月に2人、小川敏夫前法相が今年3月に3人の執行命令を出した。

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