【岡山市元同僚女性強姦殺害事件】被害者女性「誰にも言わないから助けて」命乞い無視し殺害の被告「自分は特別で許される」被害者の父「最低でも死刑に」

岡山市で2011年に元同僚の女性社員(27)を殺害し、強盗殺人や強盗強姦、死体損壊・遺棄の罪に問われた男の裁判員裁判が始まっています。
強姦後に殺害されそうになった際に「誰にも言わないから助けて」と懇願されても躊躇すること無く殺害し、後に遺体損壊をするなどした被告は殺人を思いとどまるのは「警察に捕まるから」とも証言。「捕まらなければ何をしてもいいのか」との質問には「はい」と即答した。犯罪者は殺してしまえばいいとしつつも、「自分は特別で許される」と主張。「今となっては申し訳ないことをしたと思う」という謝罪をしたものの、弁護側に「被害者へ謝罪の気持ちを持ったのはいつか」と聞かれると、「裁判の時だけ」と答えています。
乱暴後「助けて」懇願を無視、殺害・切断した男 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)乱暴後「助けて」懇願を無視、殺害・切断した男 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 量刑が争点となる中、検察側は「被告が今後更生する可能性はない」と強調し、弁護側は「極刑の求刑が想定されるが、躊躇ちゅうちょすべき事情はないのか考えて」と裁判員らに訴えた。判決は14日の予定。
 起訴状などによると、住田被告は11年9月30日夜、岡山市北区の会社倉庫で、加藤さんを殴って手錠をかけるなどし、現金などを奪って乱暴したうえ、バタフライナイフで胸などを刺して殺害。同10月上旬、遺体を切断し、大阪府大和川などに遺棄したなどとされている。
 一方、弁護側は「検察側の主張する動機には疑問が残る」とし、「住田被告の両親が更生に協力する」などと訴えた。

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 岡山市で2011年、派遣社員の加藤みささん=当時(27)=を殺害したとして強盗殺人や強盗強姦、死体損壊・遺棄などの罪に問われた元同僚の大阪市住吉区、無職、住田紘一被告(30)は6日、岡山地裁森岡孝介裁判長)の裁判員裁判の検察側被告人質問で、加藤さんの命乞いに「殺害を止めようとは思わなかった。心は揺らがなかった」と述べた。

 住田被告によると、11年9月30日夜、当時の勤務先近くの倉庫内で加藤さんを暴行。その後、ナイフで殺害しようとした際、加藤さんが「誰にも言わないから助けて」と懇願したという。

 住田被告はこれまでの被告人質問で、交際していた女性とうまくいかず性的欲求を募らせ、「同僚から加藤さんを含む好みの女性3人を選んだ」と説明。強姦して口封じのため殺害する計画を立てたと認めている。

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 検察側は冒頭陳述で、犯行計画について「(職場関係から)加藤さんを含む顔見知りで好みのタイプの女性3人を選定。乱暴した上、自己の犯行が発覚しないよう殺害し、遺体を解体することを思い立った」と説明。「『誰にも言わないから助けて。お願い』との命乞いを無視し、胸や喉をナイフで何度も突き刺した」とし、「身勝手極まりない犯行で、殺害態様も残虐。更生の可能性はない」と主張した。

 一方、弁護側は「最高裁が示した死刑適用の『永山基準』と照らし合わせても極刑には当たらない」と死刑の回避を主張。「犯行に計画性はあるが稚拙。被告は若く、前科もない。両親が更生への協力を約束している」と情状面での考慮を求めた。

 被告人質問で住田被告は、加藤さんや遺族に対し「今となっては申し訳ないことをしたと思う」と話した。

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 岡山地裁で6日開かれた住田紘一被告の裁判員裁判。証人尋問に先立って行われた被告人質問で、住田被告は殺人について「殺人は手段として是認される。目的を達成するためなら許される」と持論を展開した。一方、住田被告が犯行計画などを記したメモを残していたことも明らかになった。

 検察側は、遺体遺棄や犯行現場の洗浄などの計画を書いたメモを基にしながら質問。住田被告は起訴内容を裏付けるように、加藤さん殺害時の様子を淡々と話した。

 加藤さんが「助けて、お願い」と懇願した時の気持ちについては、「殺害をやめようとは思わなかった。気持ちは揺るがなかった」と述べ、相手がかわいそうという発想は「持たない」とした。

 さらに、殺人を思いとどまるのは「警察に捕まるから」とも証言。「捕まらなければ何をしてもいいのか」との質問には「はい」と即答した。犯罪者は殺してしまえばいいとしつつも、「自分は特別で許される」と主張した。

 住田被告は5日の被告人質問で、加藤さんや遺族へ謝罪の気持ちを示したが、弁護側に「被害者へ謝罪の気持ちを持ったのはいつか」と聞かれると、「裁判の時だけ」と答えた。

 証拠調べでは、事件を知らされた当時の心境を語った加藤さんの母親の供述調書を検察側が朗読。住田被告が手で顔を覆い、涙を流す場面もあった。

冷血…岡山女性殺害 命乞いにも「心揺らがなかった」 ― スポニチ Sponichi Annex 社会冷血…岡山女性殺害 命乞いにも「心揺らがなかった」 ― スポニチ Sponichi Annex 社会

加藤さんの父親は午後の証人尋問で「娘のことを思い出さない日はない。被告にも娘と同じように苦しんでほしい。最低でも死刑にして」と涙ながらに訴えた。