トリートメントとコンディショナーとリンスの違い
スーパーやドラッグストアなどでも販売されているトリートメントとコンディショナーとリンスですが、この「トリートメントとコンディショナーとリンスの違い」が分からないという話をよく見聞きします。
トリートメントとコンディショナーとリンスも基本は、髪の毛に静電気や髪のもつれを起こさせない為に使われ、毛髪の手触りや櫛通りやツヤなどをよくする目的で使われます。
トリートメントとコンディショナーとリンスにも「陽イオン界面活性剤」が用いられ、これが陽イオンにより髪に吸着し静電気の発生を防ぎます。
トリートメントとコンディショナーは同じ。
トリートメントとコンディショナーとは別に販売している事が多いのですが、髪の毛のコンディションを整える関係上、ほぼ同じ物と考えて大丈夫です。
ただし、トリートメントとしている方に、わり補修成分を付加している関係上、コンディショナーとは区別している場合が多いです。
トリートメント・コンディショナーのリンスは違い
リンスは、シャンプー後の髪の毛の静電気やもつれを防ぐ目的であり、毛髪表面を整える働きをします。
よって、リンスはつけたらすぐに流してかまいません。
トリートメント・コンディショナーは、毛髪表面を整えるとともに、痛んだ髪の内部に失われた成分を補給する有効成分や油成分がより多く含まれています。
よって、トリートメント・コンディショナーは毛髪内部への作用が期待される為、ある程度浸透させるために放置する時間が必要になります。
トリートメントなどはなぜ必要か
近年、男女や年齢を問わず、カラーリングやパーマをする人が増えています。
そして、ここ最近感じられるのは、髪の毛が元々細い人やクセ毛の人が増えてきています。
髪が細い場合、キューティクルが薄く髪の内部構造コルテックスも少ない場合が多く、より痛みやすい状態になっています。
その為、クセ毛の髪質の方々がカラーリングやパーマを過剰に繰り返し行ったり、クセ毛の方などはさらに縮毛矯正の失敗で、今まででは考えられないスーパーダメージ毛(ビビリ毛)も、より多く見受けられるようになっています。*1
よって、カラーリングやパーマをしている人は、髪の痛みを気にする人が多いと見受けられ、男性でも女性用に販売されたシャンプー・トリートメントを利用する人が増えているようです。*2
髪の毛は痛んでも自己修復しない細胞なので、痛んだ髪の毛は伸びていくとともに、髪の表面のキューティクルが剥がれたり、内部の成分が流出したりして毛先ほどに痛みが進行していきます。
これを、トリートメントによって栄養補給し髪の内部から修復したり、髪の表面をコーティングする事で、様々なダメージ(外的・科学的)から髪を保護する働きがあります。
そうした事から、痛みやすい髪の人や痛んだ髪の人はトリートメントをする必要があります。
ちなみに最近はシリコーンを配合するシャンプー・トリートメントが増えています。
確かにシリコーンは髪の毛の手触りをよくしてツヤを出す事が出来ますが、結局、髪自体のダメージを修復する事につながっていない為、シャンプーごとに髪のもつれが起きたりする事になります。
また、シリコーン入りのシャンプー・トリートメントを使っている人が美容室でパーマやカラーリングをする際に、パーマやカラーリングの薬剤がシリコーンによって浸透を妨げられ、パーマのかかりやカラーリングの脱色・発色を阻害する事があります。
その事がまた、更なるパーマやカラーリングの失敗につながり、結果、痛んだ髪を増やしている事が考えられます。