高専女子刺殺事件で18歳少年に懲役5〜10年

新潟県長岡市の国立長岡工業高等専門学校で当時1年生の女子を殺害した容疑で、殺人罪に問われた元同級生の少年(18)の裁判員裁判の判決を裁判長は、求刑通り懲役5年以上10年以下の不定期刑を言い渡しました。
時事ドットコム:18歳少年に懲役5〜10年=刑事責任能力認定−高専女生徒刺殺事件・新潟地裁時事ドットコム:18歳少年に懲役5〜10年=刑事責任能力認定−高専女生徒刺殺事件・新潟地裁

 新潟県長岡市の国立長岡工業高等専門学校で2011年2月、同校1年の佐藤史歩さん=当時(16)=を殺害したとして、殺人罪に問われた元同級生の少年(18)の裁判員裁判の判決で、新潟地裁(藤井俊郎裁判長)は27日、求刑通り懲役5年以上10年以下の不定期刑を言い渡した。
 裁判では殺意や責任能力の有無、刑事罰か少年院送致などの保護処分にするかが争点となった。
 判決は少年が犯行当日、凶器を用意し密室状態にして殺害に及んだことなどを挙げ、「強い計画性」を指摘した。さらに、佐藤さんの胸など35カ所を突き刺し、4階から投げ落としたことなどを挙げ、「確定的な殺意があった」と認定した。
 少年は「事件の記憶がない」と供述し、弁護側は少年の責任能力に疑問があると主張していたが、判決は犯行当時、犯行に影響するような精神障害はなく「完全な責任能力があった」とした。